二人で泣いた日

今日は2018年初のプールの日だった。

夕飯の下準備も終わらせ・・プール終了後に食べるおにぎりもパンも用意したのに・・

出発しようと車に荷物運び終わった瞬間

行きたくない。疲れた。

で終了。

なんだか虚しくなった。

最近反抗期が始まり・・手に負えない時もある。

うざい、ばっかじゃないの？ママって最悪。

知ってる単語を全て吐き出す感じ。

意味はきちんとは分かってないんだろうな。

そんな中でのプール行かない宣言。からの発狂。

こんな時ムスコを責めたりはしない。

言いたいだけ言葉を吐き出させるようにしてる。

黙ったまま聞くようにする。

言い返さない。

悪いのはムスコではなく成長過程における健全な症状が出ているだけだ。っと・・冷静に対処する。

でも傷つく。

なんだか・・子育てに自信がなくなる。

大丈夫、なんとかなるが・・自分自身に言えなくなる。

冷静さを取り戻したムスコが近づいてくる

「まま、仲直りしたい・・ごめんね」

いつもはいいよと返せるのに・・

虚しさが込み上げて涙が出た

ムスコはかぁちゃんの横に立ったままオロオロし始めた。

いつもみたいに抱きしめてあげたらいいのに・・

大丈夫だよ、怒ってないよ・・と言ってあげたらいいのに・・

何もできない。

「ままだってそんな言い方されたら傷つくよ。」

精一杯伝えながらまた涙が出た

ハッとした顔をしてムスコがハンカチを持ってきた

「まぁま・・これあげるよ」

ムスコの目にも涙がいっぱい溜まっていた

「まぁま、まぁまあのねおにぎり作ってくれてありがとう。」

ムスコも精一杯だった

こんぶが膝に乗ってきた。

あきらは玄関から不安そうな顔を出してきた

リリーは椅子の横で黙っておすわりをしていた。

「まぁま、こんぶが笑ってるよ、だからままも笑って？」

こんぶを撫でながらムスコがそう言った

「え・・」

思わず聞き返すと

「だって・・家族はみんな笑ってる方がいいから・・」

大粒の涙が息子の頬からこぼれ落ちた。

ごめんな。

まだまだかぁちゃん・・一人前になれないや。

ムスコを抱きしめて

「ごめんね、まま笑ってる方がいいな」

と言うとムスコはまた小さくすっぽりと腕の中におさまった。

おにぎりを食べながらすっかりいつもの明るい我が家の食卓に戻った。

これでいいんだきっと

これが我が家なんだ。

いつも泥だらけの人間くさい子育てをしていくしかないんだ

それしかできない。

ままのパジャマ着て寝る！

ムスコをトントンしながら今日を振り返った。

「しんちゃんのままはねぇ、世界でいちばん・・」

「ん？」

「世界でいちばん変なまま！！！」

ムスコニヤニヤ笑いながら眠りについた。

また涙する日があるだろう

傷付ける日があるだろう

そしたらその時は・・きっとまたムスコを抱きしめよう。

明日はきっといい日だ。