ミルクティー色の猫・・避妊手術が終わり・・エイズ・白血病検査も陰性が出たので・・
いよいよ先住猫たちと合流
「今日から名前はポン酢だよ。」
3匹でまるで兄妹のように遊んだ翌日・・
ポン酢はいなくなりました。
ほんの一瞬のことでした。
学校へ行く息子くんが玄関を開けたその瞬間を見計らっていたかのように、すっと外へ飛び出し・・
一度振り返ってこちらを見た後猛ダッシュで住宅街へ走って行きました。
リーくんと本当になかよしでずっとべったりとくっついていたのに・・
何が気に入らなかったんだか・・・
勝手に避妊手術しやがってぇ!!と怒ったのか・・
外の空気がいいわぁ!!っと思ったのか・・
実は会いたい仲間がいたのかしら・・とか・・
冬を越せないからと保護したけど・・人間のエゴだったのかね・・なぁんて思いつつ・・
ご近所さんや友達・・
保健所や、宅配便のおねーさんにまで・・
見かけたら教えてくださいとお願いをしました。
「ドアを開けたしんちゃんが心苦しくなってないかしら・・」
と泣くおばぁちゃまもいました。
「お客さんにも声かけとくよ」
といった飲食店のオーナーもいました
「昨日お昼頃見かけたよ!!」
なんて教えてくれるおじちゃんもいました。
「ポン酢って名前が嫌だったんじゃねーか?ゴマだれって名前にしたら戻ってくるかもしれねーぞ!!
だぁいじょーぶだろ、森さんちがあったかい家だって思い出したら戻ってくるってぇ!!」
笑って慰めてくれるお隣さんに心癒されました。
でも・・
野良猫だったポン酢は追いかけて捕まるような猫ではありません。
呼びかけて返事をするような猫ではありません。
もう・・ひたすら待つしかないんです。
3匹で仲良く使おうと思って用意した
ペットテント にはぶたくんがちょこんと寂しそう。
おじーさんのあきらさんも・・・
まぁ・・若いもんてのはさ・・冒険したがるもんだよ・・わしも若い時があったさ・・
ひときわ甲高くなくポン酢の声が聞こえない家の中はとっても静かになりました。
動物病院で捕獲機を借りて来ました
とってもいい匂いのちくわを置いておきました
寒さがとっても厳しいから・・生きていることだけを願って・・
田んぼがカチカチに霜だらけになった日もありました
3日目の朝・・・ポン酢が家の前に立っていました。
「ポン酢!!戻っておいで!!」
そう声をかけると、またクルッと態勢を変えて逃げて行きました。
まるで春のような日もありました。
今日はきっと現れてくれるかも・・
それでもポン酢はその姿を見せてくれることはありませんでした。
ポン酢がいなくなって1週間・・
明日には捕獲器を病院へ返さないといけません。
寒さが厳しい曇りの日・・最後の望みをかけちくわを多めにおきました
ポン酢・・戻っておいで。
すると
・・・・あれ・・この音・・
じゃれあっていた2匹がピタつと動かなくなり・・誰よりも耳のいいリーくんが耳をピンと立てました。
そーっとそーっと窓際に近づくリーくん
ガシャン!
外から大きな音が聞こえました。
リーくんのしっぽがブワー〜と大きくなりました。
・・・・・ポン酢がいました。
おでこと爪から血を流し・・・
目は充血して・・
一回り小さくなったように感じました。
何がおきたのか、自分がどこにいるのかさっぱりわからなくなったようでした。
耳が横を向き完全に威嚇態勢。
目の前にあるご飯には一切目もくれず・・
しばらく玄関で過ごし・・落ち着いた頃にいつも過ごしていたゲージへ移動すると・・
やっと思い出したようでした。
ピンポン
とチャイムがなり・・・
血相を変えた宅配便のおねーさんが立っていました
「前に・・前にいってた茶色の猫、さっき向こうの方で茶色の猫見かけて・・もしかしたらって思って伝えに来ました!!」
「わーーーーー!!!今、たった今帰宅したんです!!!ありがとうございます!!!」
「えーーー!!よ・・よかったぁあああ。」
宅配便のおねーさん・・すっごく嬉しそうにまた走って戻って行きました。
ボロボロになった爪を見て・・この1週間どんなに過酷だったのかを思い知らされました。
いなくなった時、涙を流したおばぁちゃまに息子くんと報告しに行くと
「あぁ、よかったぁ。んじゃ、しんちゃんにこれあげる」
っと、トラヤの羊羹をくれました。
あったかいお茶をすすりながら甘い羊羹を食べました。
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夜になってなでなですると・・やっとおーせを思い出したようで・・ゴロゴロ喉を鳴らし甘えて来ました。
・・・・よかった。
1週間頑張ったね。
またみんなで仲良く暮らそう。
今日から森家の家族だよ。
名前はごまちゃんに変更だ 笑
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おーちゃんとしんちゃんの想いが伝わったんですよね。
ほんとに本当に良かった…。
ごまちゃん、ベッピンさんです(//∇//)